2012年03月13日

弁護士を名乗った者による詐欺

なかなか見ることができない貴重な映像を見ることになりました。読売テレビが流した、弁護士詐欺の瞬間です。弁護士による詐欺ではなく、弁護士を名乗った者による詐欺です。

 「私、○○○法律事務所の××と申します」

 そう言って名刺を差し出す男の姿を、カメラはしっかりと押さえています。彼のターゲットにされたのは、詐欺被害にあった高齢の女性。彼は「カネを取り返すため」と称して150万円を要求して、彼女に接近していますが、不信に思った彼女に依頼された本物の弁護士が、この一部始終を撮影していたというわけでした。

 彼の前に、本物の弁護士が登場します。そのやりとり。

 「あなた、弁護士資格持っているの?」
 「はい」
 「本当?」
 「はい」
 「登録番号は何番?」
 「登録番号はちょっと・・・」
 「知らんの?」

 なるほどね、と思いました。やはり、まず、ここを斬り込むのですね。登録番号とは弁護士全員に登録時に与えられている固有の番号です。それを尋ねられて、即座に答えられない、そらんじていない弁護士はまずいないでしょう。ここで、めちゃくちゃな番号をいっても、すぐに足がつくと思ったのか、予想外の質問だったのか、彼は口ごもってしまいます。

 その後、彼はそそくさと退散。本当の弁護士は、大阪府警に弁護士を名乗ってカネをだまし取ろうとした男がいることを通報しました。いうまでもなく、その後、男は弁護士登録されておらず、名刺に書かれた法律事務所にも所属していないことが確認されています。

 こう書いてしまうと、なんともお粗末な犯人の姿になりますが、そうとだけ見ることもできません。所属していないということは、実在する法律事務所を名刺に刷っていること、さらに、実は150万円を巻き上げるために、これまた実在しない、検察からいずれ返金されるようなシステムをでっちあけていたということ、です。

 これは、非常に危ない現実です。この読売テレビの取材でも、弁護士会はこうした手口で、詐欺被害者が再び騙される二次被害が増加しているとして、注意を呼び掛けていますが、今回の手口でも十分危険であることを考えなければなりません。

 詐欺の手口の巧妙さとは、騙しの「成功率」には影響しますが、実は危険度はそこからは測りきれません。おれおれ詐欺にしても、そうですが、100件に1件、1000件に1件に「成功」すれば、それで十分に仕掛けてくるのが詐欺師です。そこを考えておかなければなりません。
posted by のどかSI事務局スタッフ at 01:03| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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